猫の誤飲

愛猫のための豆知識

猫の誤飲(家の中にも危険がいっぱい)

「うちの猫ちゃんは、完全室内飼いをしているから安全!」と思われる方も多いかも知れませんが、実は、家の中でも猫ちゃんが身の危険にさらされることは度々あるんです。

猫ちゃんの舌はザラザラしていますよね。

これは「糸状乳頭」と呼ばれるたくさんの突起があり、この突起が喉に向かってずっしり生えているからなんです。

この突起は骨に付いた肉をとったり、毛づくろいをする時や水を飲む際にも役立っているそうです。

便利そうな突起ですが、お口に異物を入れてしまった時に、この「糸状乳頭」に引っかかり、吐き出そうとしても吐くことが出来ず、猫ちゃんは飲み込んでしまうそうです。

「まさか!こんなもの食べないだろう?」と思うようなものでも、猫ちゃんは誤飲してしまいます。

猫ちゃんの誤飲しやすいもの

保護猫ハヤ
保護猫ハヤ

猫のおもちゃ

好奇心旺盛♡遊び盛りの猫ちゃんは、猫用おもちゃの誤飲が多く見られます。

前足でチョンチョン♪と転がしてみたり、お口で咥えたり、猫キックをしてみたりと、遊び方も様々です。

興奮すると狩猟本能のスイッチ(笑)が入ってしまい、ネズミのおもちゃなどを丸呑みしてしまうケースもあるようです。

また、猫ちゃんが大好きな紐状のおもちゃも、飲み込んでしまう危険性があります。

保護猫ハヤ
保護猫ハヤ

ジョイントマット

正方形のパネルの縁を繋ぎ床に敷いて使うジョイントマット。

手軽に部屋の模様替えが出来ますし、小さなお子様がいるご家庭では怪我や騒音防止に便利なマットですよね。

我が家も保護猫ハヤちゃんのお気に入りの出窓に敷き詰めました。

でも。。。

あっという間にかじってボロボロにされてしまいました( •̥ࡇ•̥ )

ジョイントマットの適度の弾力(特に縁の凸凹の部分)が、猫ちゃんには心地良いようですが、実はこの弾力性がとても危険で、飲み込んだ時に食道や腸にスッポリとはまってしまうそうです。

猫ちゃんは、吐くことも排泄することもできず、閉塞を起こしてしまい大変危険です。

我が家ではフチの凸凹を切り取り、ジョイントマットの上に毛布を敷いて誤飲防止の対策をしています。

ジョイントマットはボロボロになりましたが、飲み込まなかったようで本当に良かったです💦

保護猫ハヤ
保護猫ハヤ

マスクの紐や輪ゴム

新型コロナウィルスの感染予防のため、飼い主さんが身につける定番のマスク。

猫ちゃんの誤飲が相次いでいるようです。

大好きな飼い主さんの匂いがついていますので、猫ちゃんも気になってしまうようです。

特に耳にかける紐に興味を示す猫ちゃんが多く、遊んでいるうちに一気に食べてしまう事もあるようです。

実は、我が家の保護猫ハヤちゃんもマスクの紐を食べてしまった経験があります。

食べた事に全く気づかず、排泄物と一緒に出てきてびっくりしました。

大事に至らなくホッとしましたが、それからはゴミ箱を蓋つきのものに取り替えて誤飲対策をしています。

他にも輪ゴムやヘアゴムなどにも興味を示す猫ちゃんが多いので注意が必要です。

保護猫ハヤ
保護猫ハヤ

充電ケーブルやコンセント

スマートフォンやタブレットなど、充電ケーブルの誤飲も増えているようです。

通常の電源コードよりも細くて柔らかいので、猫ちゃんが中の銅線まで噛み切ってしまう事もあるそうです。

誤飲の危険もそうですが、銅線まで噛んでしまうと感電の危険性もあり注意が必要です。

感電は猫ちゃんの舌やお口の中の火傷など軽傷から、重症になると毛細血管が傷ついて起こる「肺水腫」で命を落とす危険もあります。

噛み癖のある猫ちゃんの場合は、コードをカバーで隠すなどの対策が必要です。

我が家では、コンセントもカバーもつけて感電防止の対策をしています。

保護猫ハヤ
保護猫ハヤ

トイレの砂

猫ちゃんのトイレ本体も、シンプルなものからオシャレなものまで色々ありますよね。

また、トイレの砂の素材も、紙製、木製、おから、シリカゲル、鉱物など色々あります。

トイレの砂はカリカリフードと似ているので、好んで食べてしまう猫ちゃんもいます。

また、足の肉球の間に入ってしまい、取ろうとして舐めた時に食べてしまう子もいるようです。

猫ちゃんを観察してみて猫砂を食べるようでしたら、「猫砂を変えてみる」、「猫砂取りマットを敷いてみる」などの対策をしてみましょう。

特に、紙系の砂などは水分を吸うので、お腹の中で膨らみ腸が詰まりやすいので注意が必要です。

猫ちゃんは変化にとても敏感な動物ですので、猫砂を変える時は新しい砂を少しずつ増やしていきましょう。

猫ちゃんの誤飲を防ぐために

猫ちゃんの誤飲は他にも色々ありますが、誤飲したことに気付かない飼い主さんがとても多いんです。

お口に入る小さいもの、猫の電動おもちゃなどに入っているボタン電池、食べ物が入っていたビニール袋、薬やサプリメント、タバコなどなど。。。家の中には危険がいっぱいです💦

もしかしたら誤飲しちゃったかも?

一般的には「元気がない」「食欲がない」「繰り返し吐く」「お腹を触ると痛がる」「便秘または下痢」などの症状が見られます。

症状が出ていなくても誤飲の可能性がある場合は、自己判断せず早めに動物病院を受診しましょう。

早く受診する事で胃の中に残っている可能性がありますが、受診が遅くなると腸まで行ってしまい閉塞を起こす危険があります。

普段から猫ちゃんが興味を持ちそうなものは、引き出しなどにしまっておくなどの対策が必要ですね。